松丸本舗は本好きの友達の家

5月 10th, 2010

松丸本舗

丸善・松丸本舗に行ってきました。

入ってみてすぐ良い意味での違和感があったんですが、しばらくして書店特有の緊張感みたいなものが無いことに気付きました。むしろ本好きの友達の家に来たような印象で居心地が良い。本が「積んである」感じとか。ぐるぐる回って中央に入っていくのも人の頭の中へ入っていくよう。

松丸本舗では「文脈」といってますが、本同士につながりがあるというか。幅允孝さんがやっていることもそうですが、本棚を魅力的に編集することがこれからの書店の価値になっていくのかなと思いました。

それから、iPadも予約したことだし電子書籍について。読みたい本はいろいろあるんですが家にあまり沢山の本は置けないので、早いところ電子書籍が普及するとありがたいなと思っています。でもそうすると書店で本が売れなくなるので、書店を通して電子書籍を買って書店には紹介料が入るようなシステムになると良いなと思っています。今でも、書店で良いなと思う本があっても「持って帰るのが面倒」という理由でamazonで買うこともありますが、書店に利益を還元したいという気持ちもあります。

書店は本を「売る」ところから「紹介」する場所になっていくのかな、と思いました。

立体モアレ

4月 29th, 2010

Moire01

ルードビッヒ・ビルディング(Ludwig Wilding)の立体モアレを参考に試作してみました。まずベースとなる紙に1mm幅の線を1mm間隔で印刷。フィルムに線の間隔と太さを少しずつ変えて印刷したものを隙間を空けて重ねてみる。移動しながら見た時にそれぞれの線によってモアレの動く方向やスピードが変わる。ルイ・ヴィトンのファサードのような感じ。飛び出してくるような立体感はそれほどでも無かったんですが、最近の3D映像などを見て期待値が上がってしまっているからかも。人が歩きながら見るようなディスプレイとしては面白そうです。応用として、ベースに模様を入れる、ベースをモニターに置き換えるなどが考えられます。

Moire Moire Moire Moire

マジックとデザイン

4月 28th, 2010

bicycle

少し前の話ですが、マジックのワークショップに参加してカードを使った簡単なマジックをいくつか習いました。

マジックでは技術ももちろん大切ですが、その本体は会話や動作による視線や注意のコントロールだと感じました。視線を使って観客の視線を誘導したり、笑いを入れて油断させたり。きちんと注意をそらすことができていれば、かなり大胆な動きをしていても気付かないものです。人間の注意力はけっこういい加減。

デザインというのも、意識する・しないに関わらず同様の考え方は使っていますね。文字の大きさ、色、配置、スペース、写真、イラストなどを駆使して見る人に何を伝えるのかをコントロールしています。以前、先輩コピーライターにお前はデザインの魔法が使えていないという趣旨のことを言われました。うまいデザイナーは魔法を使えるよ、と。きっと、視線・注意・イメージのコントロール術ができていないということを指摘されたんだと思います。そして今、多少は魔法が使えるようになったのかどうか……。

ゴーゴー・ミッフィー展

4月 27th, 2010

miffy

ゴーゴー・ミッフィー展に行ってきました。展示内容ももちろん良かったんですが、使われている額がいいな、帰りにどこの額か聞いて帰ろうと思っていたら、深澤 直人さんがこの展覧会のためにデザインしたものでした。アールが大きめの角丸のやわらかい印象の額で、ブルーナの絵本の中のどこかからそのまま持ってきたような感じ。シルクスクリーン入りで44000円程で売っていましたが、ちょっと高いので断念。額だけ無印とかで売ってくれたら良いな。

展覧会図録のアートディレクションは祖父江 慎さん。下書きがトレペに印刷されていて実際の判と比較できるなど、凝った作りになっています。558ページ、CD付きで2400円。安い。

ゴーゴー・ミッフィー展

展覧会図録

real shoes

4月 23rd, 2010

091227

自分と関わりのある人の靴を写真に撮って残そうというプロジェクトです。なぜ靴かというと、「足下を見る」という言い回しがあるように、靴というのは人となりや考え方が他の持ち物よりも表れやすいところで面白いと思ったこと。それから、単純に自分が靴好きなのもあります。

まだ公開枚数は少ないですが、これから増えていく予定です。以前撮らせてもらった方で公開しても良いという方はご連絡ください。