「エレメント」構造デザイナー セシル・バルモンドの世界
火曜日, 1月 26th, 2010東京オペラシティアートギャラリーで開催している「エレメント」構造デザイナー セシル・バルモンドの世界を見てきました。
冒頭の展示では自然物(エレメント)をスケッチして、そこからどのような構造になっているのかを発見していくというプロセスを紹介しています。これは自然物が自らそのような形態になったわけではなく、物理的な法則にかなったものが生き残った結果としての構造であり、長い時間をかけて形成されてきた自然物の構造から物理法則を読み解いていく、ということを言っているのだと思いました。
フライヤーでも大きく扱われている「H_edge」は自立する鎖の柱で、物理的な法則を実感できる展示。私たちは自然というと植物や動物を思い浮かべがちですが、私たちの周りに常にある重力などの法則そのものこそ自然を成り立たせている基盤となっているのです。「H_edge」の中に立ってそんなことを考えました。
もっと実際の建築物の模型なども見たかったという気もしますが、私たちが「エレメント」から何を学んで、どう活かせるのかを考えるきっかけとしては良いのではないかと思いました。
「エレメント」構造デザイナー セシル・バルモンドの世界
2010年1月16日〜3月22日